さて。前項三点をあわせますと、個人個人にあったやり方と言葉遣いで修得方法をお伝えして、それを繰り返して頂くこと。これで無理のない発声は得られます。
大切なことで話に挙げていないことが一つあります。体験することです。 多くの方の場合、身体に無理のない発声で歌うということは、未体験のことです。「未体験であること」の分かり易さは、「違和感がある」ということでしょう。未体験故に、今までと違う感じということです。事実、私自身も、その「未体験故の違和感」には随分悩まされました。
この違和感の「正しさ」を説き続けるのが私のお仕事であり、存在意義です。いくら丁寧に良く書かれた本を読むよりもより分かりやすく、有効なことであることは、一度でもいらっしゃった皆さんには、ご理解頂いていることです。
さて、いかがでしょうか。
堅苦しくなく、歌を使って、楽しく声を出しましょう。