「発声の癖」は個人差が著しく、画一的なカリキュラムではなかなか誰もが同様に均一には、「自分の声を知った上で出せる、自分本来の声」は身につきにくいものと考えられます。
多くのボイストレーニング教室が「声そのもの」よりも「歌」の進歩を前面に押し出す理由は、そこにあります。正しいとされる発声の基礎のさわり、を学ぶだけで、実は声というものははっきりと変わっていくものです。その状態で歌唱をも「ある程度まで」変えていくことは出来るのです。
しかし結局「ある程度まで」進歩を得た誰もが、さらなる進歩の為には「基礎の強化」に立ち返ることに象徴されるように、実は基礎が奥深いのです。言い換えれば時間がかかるということです。
シブイオンガクスタヂオは、小さな教室です。だからこそ出来る「一時間の個人レッスン」というものがあります。
個人個人の「発声の癖」を見抜くことが出来るのが、ボイストレーナーの特技です。お仕着せのカリキュラムや講師マニュアルに頼らない、様々な事例と正面から向き合って来た経験こそが必要であり、そしてそれを実現するのが「一時間の個人レッスン」です。
様々な人がいらっしゃいます。本当に、「声自体で損をしている」タイプ。「喋り声には文句のつけようがないものの、うたになると大きく癖が出ていて、うまく歌えない」というタイプ。「精神的な要因つまり苦手意識が大きすぎて声が自由に出せない」タイプ。「自分は音痴だと思い込んでいる」タイプ。「ほどよく上手と言われるけれどもっともっとを求める」タイプ。「本来もっとのびのびうたえる人なのに、環境のせいで声が出し切れていない」タイプ。これらの人々が一つの部屋で同時に、という方法では有効なトレーニングは行えません。
それぞれの現状、特性に応じた順序、時間の使い方が必要で、それが叶うのがこういった小さな教室です。